結果発表

♣第1位♣

アラスカフォトライブ京都実行委員会「オーロラ舞う大地 アラスカ」


【講評】爽やかかつインパクトのある写真を背景に、白文字で「オーロラ舞う大地アラスカ」の文字が引き立つデザイン。文字や素材を中央に寄せるのが主流だったかつてのチラシとは違い、文字全体を右側でそろえた配置で、おしゃれな印象。文字や行の間隔が一定に保たれており、レイアウトに丁寧さを感じさせる。投票期間の前半戦では得票数に伸び悩んだが、夏に近づいたことで涼しげなデザインが好印象だったのか、後半からはいっきに頭角を現した。

♣第2位♣

369商店「Ordinary Day's Vegetable Day」


【講評】白黒印刷のチラシのなかで、唯一の上位入賞。手書きの食材イラストを中央に配置した構成となっている。安価な白黒印刷でも、レイアウトの工夫や、漂白を行っていないクラフト紙を使うなどの用紙の工夫で、よいチラシが作れることを示す結果となった。どこで、何をするのかという情報が読み取りにくいことがマイナスポイント。後半戦で「オーロラ舞う大地アラスカ」に抜かれたものの、前半戦では圧倒的な得票数で群を抜き、2位と健闘した。

♣第3位♣

ウラ木津川アート実行委員会「ウラ木津川アート」


【講評】今回のノミネート作品の中では、強烈なインパクトで異色な雰囲気を放った「ウラ木津川アート」。表面で印象付け、裏面で詳細を伝えるレイアウト。キャッチフレーズの「ぼくらは、ひそやかに光る」の文字が読みづらくはあったが、"ウラ"という文字が大きく印字され、注目を集める構図だった。同チラシは、男性票2表に対し、女性票6表。他のチラシの男女別の得票数からも、好まれるデザインに性差があることが分かり、ターゲットを絞ったチラシ作りの大切さを示唆する結果となった。

♣第4位タイ♣

南丹市地域振興課「暮らしに添える こっとうのススメ」


【講評】前回のチラ1GPでは、南丹市職員がデザインしたチラシが1位と2位の入賞。今回は同着4位の2作品が南丹市職員のデザインで、前回に続き、市職員のセンスが光る結果となった。「こっとうのススメ」は、漆のつやが際立つ写真を大きく使い、タイトルや開催概要を上部に配したレイアウト。投票者からは、「いろいろな骨董品が写った写真の方がイメージしやすかった」という声が多かった。

♣第4位タイ♣

南丹市工芸家協会「用の美の空間展2015」


【講評】前回のチラ1GPで圧倒的な得票数のあった「用の美の空間展」(南丹市工芸家協会)であったが、今回は4位という結果に留まった。今回のチラシは、前回チラシと同じ構図で、大きく変わったのは背景の写真のみ。前回の結果を知る来館者の中には、今回チラシにマンネリの印象を感じた人も多かったのでは。次回は、素材となる写真に合わせたデザインや工夫を期待する。

♣第2回チラ-1GP総合評価♣

◆ノミネートした23作品のうち16作品が南丹市関連のチラシではあったが、1位・アラスカフォトライブ京都実行委員会(京都市)、2位・369商店(亀岡市、南丹市)、3位・ウラ木津川アート実行委員会(木津川市)などと、南丹チラシが伸び悩んだ。南丹市内の団体にとっては悔しい結果で終わり、今後のチラシ力に課題を残した。

◆0~1票の作品に比べて1~4位の作品は、はっきりとした色が背景として全面に使われているデザインだった。また、前回の結果と同様に、文字数が少なく、フォントの種類や文字に使っている色の数を控えた作品が上位を占めた。

◆近ごろの当センターでは、20番の「ホンネの田舎暮らし」(NPO法人使い捨て時代を考える会)のような手書き広報物の持ち込みが増えた。手書きチラシの今後の健闘に期待したい。



前回同様、文字数を抑えたシンプルなデザインの作品に票が集まりました。
カラー作品が上位を占める中、白黒印刷の作品が2位になったのは面白い結果でした。
たくさんの投票ありがとうございました。

投票結果および講評を、当センターに貼りだしていますので、ぜひご覧ください。

次回のチラ1GPは10月1日~12月31日です。
エントリーをご希望の方は、チラシを当館までお持込みください。