♣第1位♣
プロジェクト保津川「じぶんみらい塾」
【講評】男性票、女性票ともに得票数が1位の「じぶんみらい塾」。周囲に鮮やかなチラシが多い中、白の背景に黒字だけの同チラシがひときわ目立った。
文字を小さくしてチラシ下部に固めて配置することで、遠くから見た際のインパクトを邪魔せず、手に取って見ると、必要な情報が手に入る。
同チラシは、亀岡市を中心に活動するNPO法人が作成した。「ナニモナイ」という表記が南丹市民にどう受け取られるかを調査したくノミネートしたが、当センターの来館者からは「かえって興味を惹かれる。」との声があり、好印象のようだった。
♣第2位♣
天引の活性化と未来を考える委員会「天引むくむく市」
【講評】若い来館者の方からも人気が集まり、2位に入賞した「天引むくむく市」。やわらかい雰囲気を持つイラストや色使いが人気だったか。
来館者からは、「白色の丸オブジェクトが目に飛び込んできた」との声があった。色鮮やかなチラシが増えているため、注目を集める目的で、アクセントとしての白色を使うのは効果的かもしれない。
また、文字サイズを大きくし、高齢の方でも読みやすいよう細かい気配りがされている。
♣第3位タイ♣
グローアップ「うまれる」
【講評】写真としてのインパクトが強く、来館者から「笑顔に惹かれる」との声があった。
素材写真の人気がそのまま結果に繋がっているといえる。同団体のスタッフに話を聞いたところ、「用意してあった素材に、必要な情報を載せた。」とのこと。チラシを作ることを想定しながら写真を撮影すると、良いチラシを作れるほか、チラシ制作の手間も軽減できる。
♣第3位タイ♣
京都府「京都丹波国定公園」
【講評】質の高い写真を大きく使用し、多くの票を得た同チラシ。
キャッチコピーの“森の鼓動が聞こえる”は、目立たない色・文字サイズで、
写真の邪魔をしないように工夫している。
小さめのサイズの写真も均等に配置され、見る人に良い印象を与えたのでは。
写真の質のほか、チラシ制作者の細かな気遣いが、来館者に良い印象を与えたと言えるかもしれない。
♣第4回チラ-1GP総合評価♣
イラストを用いたもの、写真を用いたものがバランスよくノミネートされた第4回チラ1GP。チラシの中でも特に、イラストを用いたものは、来館者からの注目を多く集めた。一方、来館者からの評価は個人により差があった。その点を利用してターゲット層から好感を持ってもらえるチラシを作成すると、広報効率は上がるかもしれない。
企画の内容からメインターゲットが女性と考えられる企画のチラシがいくつか見られた。それらのチラシは、女性からの注目が高く、得票数の半数以上が女性票という結果だった。色使いやフォントなどぜひ参考にしてほしい。