第5回チラ-1GP結果発表

♣第1位♣

男前道場


色鮮やかなチラシが多いなか、黒を基本色としたこのチラシが特別際立った。 道場をイメージさせる力強いフォントを用い、事業の雰囲気を醸し出すチラシとなっている。 "これから婚活を始めるみなさんへ"と記載されており、ターゲット層に「自分に関係あるチラシだ」と認識させている。対象をはっきりと明記することで、ターゲット層に見てもらいやすいチラシになることが期待できる。

♣第2位♣

いつかは住みたい! 究極の田舎 京都・美山 その前に試してみよう 暮らし・人


チラシ上部1/3のスペースに、タイトルやキャッチコピーが記載されている。情報ラックに入れて配架されることも考慮すると、キャッチコピーなどを横書きで上部に記載することで、目に留まりやすいチラシになる。 また、講師の方の人となりを紹介することで、企画への信頼性が高まり、集客効果が期待できる。 同一テーマで、内容の異なるイベントが3つ並列で掲載されている。そのため、特定の分野(農業や狩猟など)にしか興味がない人でも、掲載されている他のイベント内容に目を通してもらいやすくなる。新たな客層を獲得したい場合は有効かもしれない。

♣第3位♣

新米のおにぎりづくり


イラストや色の持つ雰囲気で情報を補足しており、少ない文字量でも"伝わる"チラシとなっている。 投票したのは女性のみ。大きなおにぎりのイラストや"新米のおにぎりづくり"のポップな文字、色使いなどが女性から好評だったか。 チラシ右下に配置されている地図もデザインのひとつ。地図作成の際は、チラシの雰囲気に溶け込むよう、色使いや線の太さなどこだわれば、まとまったチラシになる。地図を掲載することで「場所が分からないから参加しない」という人を減らすことが期待できるため、余裕があれば掲載するのが良いかもしれない。

♣第4位♣

京都・美山"山里の記憶"伝承教室


こちらもイラストを用いたチラシだが、2位入賞した2番のチラシとは対極で、白黒イラストを用いて古風な雰囲気を醸し出している。 このチラシには、4つのイベント情報が掲載されているが、各回の内容を枠で囲っているため、文字が読みやすく、すっきりした印象を受ける。 裏面には、次回の詳細情報が掲載されており、このチラシは、前回のチラ1GPでも多く入賞した"表面で興味を引き、裏面で詳細を伝える"チラシといえる。 連続企画もののチラシを作る際に、参考にしてほしい。

♣第5回チラ-1GP総合評価♣

色鮮やかなチラシが増えてきているなか、原色に白色を混ぜた"パステルカラー"を用いたものが人気だった。パステルカラーは優しい印象を与えるためか、女性の票が多かった。
ほとんどのチラシが1票以上を獲得しており、全体的なチラシデザイン力の向上が確認できる。上位入賞はならなかったものの、余白を上手に活用しているものや色の種類を抑えてすっきりした印象を与えるもの、手書きイラストにこだわったものなど、それぞれのチラシに他の団体でも参考にできそうなポイントが見られた。