チラシグランプリ(チラ1GP) 歴代優勝チラシ

チラ1GP

チラ1GP(チラワングランプリ)は、市民活動団体の広報力底上げを目的とした事業で、2014年9月に開幕しました。南丹市まちづくりデザインセンターを会場に、年2回開催しています。
半年間(上半期4~9月、下半期10~3月)にまちづくりデザインセンターに持ち込まれたチラシの中から約10チラシをノミネートして掲示し、3カ月間(上10~12月、下4~6月)投票を受け付けてグランプリを決定します。グランプリ決定後に発表期間発表期間(上1~3月、下7~9月)を設け、上位チラシとその講評を掲示していますので、チラシ制作の参考にしていただけると幸いです。
またグランプリチラシを作られた優勝団体には、投票期間中に集まった南丹市まちづくり基金への寄付金を副賞として贈呈しています。

歴代優勝チラシ

第19回優勝チラシ
ドリームえんじんネットワーク「ドリームキャンプ2023川遊び」

 

<講評>
今回ノミネートされた16のチラシは、実にバラエティに富み、クラフト紙に手書きのチラシ、四つ折りのチラシ、会場の特徴を全面に表現したコンサートのチラシ、ネットからダウンロードしたフォーマットを使用したチラシ、太い縁付きの文字を全体に使ったチラシなど、それぞれに特徴が見られ、まるで「チラシの見本市」のようなコンテストになりました。
上位4作品で投票受付の最終日まで僅差でした。接戦の結果、グランプリに「ドリキャン2023川遊び|ドリームえんじんネットワーク主催」、準グランプリに「物々交換でつながる手づくり市・さまさま市(同実行委員会主催)」、3位に同票で「ドイツカフェみとき屋クラフト市|同店主催」と「五ヶ荘体育館ピアノコンサート|G.O.M.A主催」のチラシが選ばれました。ドリームえんじんネットワークは、第16回に続き二冠です。
グランプリのチラシは、川で笑顔を見せる子ども達の写真と、山から流れる川の流れのイラストを組み合わせたデザインで、楽しさと涼しさが感じられます。キャッチコピーの「川は泳ぐだけじゃない!」の文字が、川を泳いでいるかのような配置で、清流のなかで多様な川遊びを学べる場であることが表現されています。

第18回優勝チラシ
つむぎ・農×地域シンポジウム実行委員会「農×地域シンポジウム 未来を耕す~これからの農と地域を考える~」

 

<講評>
今回のGPは、次順と10票差を開けるダントツの得票数で、つむぎ・農×地域シンポジウム実行委員会のチラシ「農×地域シンポジウム 未来を耕す~これからの農と地域を考える~」がグランプリに選ばれました。
グランプリのチラシは、オレンジ色を中心としつつも、人の絵に使われた色は赤、緑、青と多色で、多用な参画者で未来を耕していきたいという思いが感じられます。タイトルにある「耕」の字には葉が芽吹いており、このシンポジウムで種をまき、芽を出していきたいという思いが込められているように思いました。また、表面では、社会に向けたメッセージ、裏面では基調講演や各分科会の内容、会場へのアクセス方法などが丁寧に書かれています。
シンポの参加者のなかには、「チラシが素敵だったから」と参加の理由を話される方もおられました。

第17回優勝チラシ
みんなでぼうさいプロジェクト「たべてそなえるキャンドルナイト2022」


<講評>
今回のチラ1GPは上位5チラシで接戦となり、「たべてそなえるキャンドルナイト(1位)」、「芦生 森と川の冒険学校(2位)」、「講座 関わりをデザインしたら子どもが変わる(2位)」、「ぐるぐるや(3位)」、「天引むくむく市(3位)」はどれも、写真を使わないデザインでした。
グランプリの「たべてそなえるキャンドルナイト」は市民有志による実行委員会「みんなでぼうさいプロジェクト」の企画で、期限切れ間近な市の備蓄品・アルファ化米を市民に配布して夏至の日に防災やフードロス、エネルギーについて考えてもらうきっかけにしようというねらいの事業です。
南丹市社協の職員さんが手がけたチラシには、そうした趣旨や市民としての関わり方がしっかり書かれており、またSNS等で拡散してほしい旨も明記さ、その結果、市内全域に広がる取り組みとなりました。

第16回優勝チラシ
わっかっか!「音楽療法」


ドリームえんじんネットワーク「ドリキャンplus雪遊び」

 

<講評>
わっかっか!「音楽療法」(8票うち男性7票、女性1票)とドリームえんじんネットワーク「ドリキャンplus雪遊び」(8票うち男性5票、3票)のチラシが同票で1位でした。
両チラシは実に対照的です。「音楽療法」は全てが手書きでイラストをアイキャッチとし、「ドリキャンplus雪遊び」は写真を全面に使い、両方とも思いっきりの良いデザインとなっています。
「音楽療法」のチラシは、かわいいデザインのため、きっと女性票が集まるだろうと予想していたのですが、得票のほとんどが男性で意外でした。
「ドリキャンplus雪遊び」のチラシに投票した人からは、「写真から雪遊びの楽しさが伝わってくる」という感想をたくさん聞きました。

第15回優勝チラシ
G.O.M.A.「重音楽の森Vol.1」

 

<講評>
明るい色使いのチラシが多くノミネートされた中で、落ち着いた雰囲気のチラシ「重音楽の森(G.O.M.A.)」が最も多くの票を集めた。
「重音楽」という言葉と、黒を基本とした重厚感のあるデザイン、光沢のあるコート紙がマッチしている。全体のテーマを絞ることで、調和のとれたチラシに仕上がっているように感じる。
チラシ表面の右上に関連イベントのチラシを白抜きで入れるという遊び心も見え、面白い。

第14回優勝チラシ
西本梅地域振興会 「あかまつの丘 西本梅(旧西本梅小学校)ご利用あんない」

 

<講評>
今回多くの票を集めたのは、写真やイラストを使ってその場の雰囲気(場所やイベント当日のイメージ)を伝えようとしているチラシでした。2位のチラシ(ドリームキャンプ雪遊び:主催ドリームえんじんネットワーク)からは参加者が雪遊びを楽しんでいる雰囲気、3位チラシ(アウトドアスキルを使って防災:主催わっかっか!)からは楽しく防災に取り組める雰囲気が伝わってきます。
グランプリに輝いた「あかまつの丘 西本梅 ご利用あんない」のチラシは、学校廊下の写真が全面に使われ一目で“学校”と分かります。写真の色味からレトロな印象を受け、《この懐かしい場所でもういちど。》というコピーが映えています。裏面は貸出されている教室や体育館、グラウンドの利用方法の案内で、部屋名や金額の文字が大きく書かれ、また利用方法の例示もあり、幅広い年齢層にも見やすい配慮がされていました。

第13回優勝チラシ
NPO法人京都匠塾 「ものづくり部 きらくらぶ」

 

<講評>
今回ノミネートされた作品にはどれも個性があり、一目での“なんの事業かわかる良いチラシ”が多かった。その中でも得票率50%で圧倒的な人気を得た「きらくらぶ」のチラシが優勝となった。来館者からは、「写真がいい」と評価を得ていたが、
・文字配置と色使いが整っており、見やすいデザインとなっていること
・適度な余白があり、読みやすさや安心感を感じること
・記載する情報が精査されており、重要なポイントがよく分かること
なども、他と大きく差を開けた要因であると考えられる。

第12回優勝チラシ
NPO法人京都匠塾 「ものづくり教室 ツ・クール」

 

<講評>
季節的な傾向や社会情勢が影響したのか、今回はチラシの「遊び心」が伝わり、わくわくさせる作品が来館者からの評価を得た。
全体的に写真を使ったチラシが人気で、その中でも“過去の事業で撮影した写真”を活用しているものが票を集めた。今回の上位作品のうち3作品には「人の表情がよく伝わる」という共通点があり、チラシに写真を活用することの重要性が見て取れる。
今回の優勝チラシは、子どもの写真をたくさん使った可愛らしいデザインで“わくわく感”を感じさせ、来館者は非常に好印象でした。

第11回優勝チラシ
京都府中丹パートナーシップセンター×京都府丹後NPOパートナーシップセンター「NPOの基礎力向上セミナー」

 

<講評>
「さなぎ」の写真が真っ先に目に飛び込み、一見どういった事業のチラシかわからないこの作品。来館者からは、「何かわからないのが、興味を引き立てる」と評判が高かった。
NPOの事務力を高め、次のステージにステップアップすることから、「令和元年羽化元年」というキャッチコピーを設定したそうだ。「キャッチコピーと関連した写真を使用する」というデザイナーの発想に、高い感心を示した方が多かった。
「チラシに使う写真=これまでの事業で撮影した写真」という思い込みが先行しがちだが、このチラシは「新規事業で昨年度の写真がない」「セミナー事業で、迫力のあるチラシが作りにくい」といった状況を打開する良い例を提示してくれた。

第10回優勝チラシ
ムラガーレ食堂「いつか住みたい!究極の田舎 京都美山・鶴ヶ岡 木こり体験」

 

<講評>
迫力ある写真がまっ先に目に飛び込むチラシ。山仕事は男性を連想させそうだが、得票数で見ると女性からの票も多かった。
「いつか住みたい!究極の田舎 京都美山・鶴ヶ岡 その前に試してみよう暮らし・人!」のタイトルも、文字サイズや間隔を調整し、行の高さを揃えることでスッキリした印象を感じる。
小さなこだわり一つ一つが、美しいチラシを作り上げていることが分かる。
使用している色は、オレンジ・緑・青がメイン、チラシ作りでは「黒色を使わない」ということも有効な手法の一つなのかもしれない。

第9回優勝チラシ
地域の川から世界の海を考える会「軒先ベンチプロジェクト~森からはじまるベンチづくりワークショップ~」

 

<講評>
ベンチに集まる3世代、奥に伸びる街道、その先の森、張り出る屋根・・・。主催者の思い描くビジョンがチラシ一枚でよく伝わる素晴らしい作品。用紙も、光沢のない少し集めのもので、写真の雰囲気にあった落ち着いた印象を受ける。
今回のチラ1GPでは、「チラシのために写真を撮影した」ものがいくつかあったが、すべてが多くの票を集めている。事業の雰囲気を伝えるには写真が有効だと改めてわかる。
いつもいつも写真を撮りに行くのは大変なので、普段の活動記録を撮る際、今後の活用も見据えて少し意識して撮影するとチラシ作りに役立つかもしれない。

第8回優勝チラシ
ワタリドリ写真部「なつそらピクニック展2017」


<講評>
森と滝の写真が雄大で目を引き、圧倒的な支持を得た。
表面の文字情報を最小に抑え、見やすいフォントで文字が邪魔にならないのが高評価。裏面の情報量は多いが、セクションごとに情報が区切られており、読みやすい。
ワタリドリ写真部は、第6回チラ1GPでも優勝しており、団体のデザインセンスの高さがうかがる結果となった。

第7回優勝チラシ
重利の山を守る会「親と子の木工教室」


<講評>
このチラシができあがるきっかけは、南丹市まちづくりデザインセンターへの相談。「私らパソコンは苦手でチラシが作れない」と悩まれていたため、長く関われるサポーターの存在が必要と思い、隣村にお住いの若者(30歳代男性)を紹介した。チラシづくりが良縁となり、今ではその若者も同会の仲間。
チラシの構図は、インターネットの画像検索を使って、ほかの団体が作られているものを参考したとのこと。

第6回優勝チラシ
ワタリドリ写真部「よしとみフォトフェスティバル」

第5回優勝チラシ
南丹市「男前道場」

第4回優勝チラシ
プロジェクト保津川「じぶんみらい塾」

第3回優勝チラシ
369商店

第2回優勝チラシ
アラスカフォトライブ京都実行委員会「オーロラ舞う大地 アラスカ」

第1回優勝チラシ
南丹市工芸家協会「用の美の空間展2014」